
フィッシュボードでサーフィンライフを10倍楽しむ。〜革新的奇才シェイパー番外編〜
前回、所有している3本のフィッシュボードのインプレッションとFIREWIREサーフボードのシェイパー兼ライダーのロブ・マチャドのライディング動画を合わせて、フィッシュボードの楽しさを記事にしましたが、番外編として、もう1本所有しているフィッシュボードの紹介を、インプレッションとライディング動画を交えてお届けしたいと思います。
なぜ、〜番外編〜かと、申しますと、紹介するボードが、かなり特殊なフィッシュボードとなるからです。笑
ファイヤーワイヤーサーフボードのメインシェイパーの一人で、自身もプロサーファーとして、コンテスト参戦していた実績をもつサーフボードシェイパー界の革命児であるDaniel Thomson(ダニエル・トムソン)。
通称‘‘TOMO’’のデザインした
EL TOMO FISHというフィッシュボードがすごいんです!
FIREWIRE SURFBOARDS EL TOMO FISH 5’6″(僕の使用サイズ)
まずは、TOMO自身のライディングとボード説明の動画をどうぞ!
動画からも縦の動きなんかを見ていると、パフォーマンス系のトライフィンに乗っているかの様なトップへのドライブと切り返しですよね。
もちろん、TOMOは元トッププロサーファーで、サーフィン技術が一般人とは全く別次元ではありますが、実際一般サーファーである僕が乗っても、パフォーマンスボードに乗っているかの様なアクションを可能にしていくれるフィッシュボードなんです。
その秘密に迫っていきたいのですが、まずは、TOMOのシェイプ理論からお話ししていかなければなりません。
流体力学を学び、彼独自の理論はまず、サーフボードで不必要な部分はすべて排除することでした。
その結果、ノーズレスのサーフボードとして、世の中に周知され、話題となったモデル「VANGARD」は記憶に新しいと思います。
サーフボードの進化の過程で生まれた、フィッシュボードやオルタナティブ的なデザインと現代的なデザインのサーフボードの良い部分を組み合わせて、革新的なサーフボードを生み出すことに成功した奇才シェイパーです。
「サーフボードはトップスピードが重要だ。」
「トップスピードに乗れば乗るほど、よりハイパフォーマンスなアクションが可能になるのだ。」
そして、 TOMOは自身の理論を追求して、進化したボトムコンケーブデザイン “QISC(Quad Inside Single Concave)” を生み出しました。
これは、シングルコンケーブの中にクワッドコンケーブを組み合わせる事によって、水流を作り、超高速での最高のウェーブアタックを可能としたデザインとなりました。
もちろん、El Tomo Fishにもこのボトムデザインは採用されており、El Tomoは、TOMOが数年前にリリースしたツインフィンフィッシュのファイタージェットフィッシュのアップデート版なのです。
ツインフィンのセットアップだったモデルをより、汎用性をあげるために、クワッドフィンのセットアップとし、速くて安定しているボードをさらにアップデートしました。
アウトラインは、フィッシュボードと呼ぶにはかなり変則的で、バンプ・ウィングとダブル・ダイアモンドのテール形状の自由なリリース性によって、スムースで早い切り返しを可能としたハイパフォーマンスフィッシュとなっています。
端的にわかりやすく言うと、
フィッシュボードの特性でもある速さ、ルース感を楽しもうと思って、ファンサーフィンしていたら、
「あれ??」
「なんか、今、俺、勝手に、めっちゃハイパフォーマンスな動きしてたよね!?」
的な、感じです!笑
フィッシュボードの新たな境地が開けるはずです。
フィッシュボード好きで、普段、フィッシュのボードの出番が多い人に、是非とも試してもらいたい、超高速高性能フィッシュボードのご紹介でした。